2020年04月14日

縄文人の衣服の推定

みなさんこんにちは学芸員Aです。

先だって縄文人の衣服を考える過程で、その素材、形状、組み合わせ、色彩、装飾のそれぞれについて浅い調査を行いました。なにせ縄文時代の出土遺物から得られる情報にすごく限りがあるので、現在ではまだ確実度の高い衣服を復元することはできないと思いました。

ただ、周辺の事情や機能・合理性を考えたりして、証拠のレベルや方向性を変えさえすれば、それなりの推定はできるものです。推測の妥当性を比較するのはとても難しいとしても、ワタクシの場合は基本はこのような感じで考えました。

 @インナーは、編み布製か獣皮製のパンツ
 
 Aアウターは、編み布製で、形状は、ズボンやスカートと組み合わせたツーピース、ワンピース、羽織(前が重ならない)
 
 B暑ければ半そで、寒ければアウターとして獣皮製を着る
 
 Cアウターの布製品の装飾は、生地の色染めや色糸で刺繍する
 
 Dアウターの獣皮製品の装飾は、少ない範囲の色塗り
 
 Eビーズ類の縫い付けはあったかもしれない

ときに、先日、Scientific Reportsに、ネアンデルタール人の繊維技術を持っていた証拠が発見されたという論文が出ていました(日本語の記事はこちら)。ネアンデルタールといえば裸か毛皮を着たイメージがありますが、勝手な想像に過ぎなかったということです。

そういえばワタクシも、尾関清子さんの書籍に出会うまでは縄文人に染めや刺繍技術があった可能性についてほとんど考えたことさえありませんでした。原始性にまつわる先入観は、ないほうが良いのかもしれません。


学芸員A
posted by 十日町市博物館 at 15:50| Comment(0) | 日記

2020年04月10日

インフルエンザにも歴史あり

みなさんこんにちは学芸員Aです。

あまりにも久しぶりだから挨拶の仕方も忘れそうになりました。
昨年度の嵐のような業務がようやく一段落したので、また更新を再開したいと思います。

さて。

世間は大変な騒ぎで、毎日毎日気がめいりそうです。
あんまり先のことを考えると悲しくなるので、今日も元気に歴史を振り返ってみようそうしよう。

みなさん新型インフルエンザって知ってますか。

「聞いたことがある」という方がほとんどだと思いますし、私もその口です。

が、生半可なことを書く前に、まずは信用のおける筋から調べるのが常道。
(いつもwikipedia先生に頼っていたことはシーです)



興味深いことが書いてありました。

1918年から1919年にかけて世界的に大流行(つまりパンデミック)したものといえば、そう「スペイン風邪」。
世界では2千万人から4千万人が亡くなったといわれていて、日本でも約40万人がなくなったと推定されています。大変な猛威だったようです。

このスペイン風邪は現在で言うところのインフルエンザだそうで、A(H1N1)亜型というタイプとか。そうだったのか!、という気持ちです今。そういえばAもH1N1って聞いたことある。Bもなかったっけ?

そう思って読み進めますと、

インフルエンザには大きく分けてA型とB型とがあり、このうちのA型がよく遺伝子変異し、小さい変異なら季節性、大きい変異なら新型とされるそうです。大きい変異があると、人の体内の抗体がなく全く対応できないために大変な流行になります。だから新型といって注意喚起の度合いを強くするんですね。「新型」認定にはきっともっと細かい定義もあるのでしょうけど、一応「新型」ときたらヤバそうなことはよくわかりました。

世界的流行とはパンデミックのこと。
A型にはいろいろな種類があり、パンデミッックしたものを挙げるとこれくらいあるとか。

 大正7(1918)年〜 スペインインフルエンザ(原因ウイルス:A(H1N1)亜型)
 昭和32(1957)年 アジアインフルエンザ(A/(H2N2)亜型)
 昭和43(1968)年 香港インフルエンザ(A(H3N2)亜型)
 平成21(2009)年 インフルエンザA(H1N1)pdm09

どれくらいの方が亡くなったのか、あんまり書きたくないので、お知りになりたい方はお調べになってください。

スペイン風邪(インフルエンザ)以後は、その都度ワクチンが開発されて救われる人も多かったろうと思います。イタチごっこなのかもしれませんが、ビバ・ワクチン。人類の英知です。

いま世界を混乱させているウィルスも、きっといつかはワクチンが開発されると期待していますが、でもそれがいつになるかは誰にもわかりません。抗体は、実際に感染するか、ワクチンを接種(弱い感染)するかでしか生成されないですし、ウィルスが根絶するということも考え難いことです。理論的には生きている限り感染の可能性が続きます。

病気との戦いは医療だけの問題ではないように思います。この機会に、病気に対してこれからの社会が本当に必要なことは何か、だれもが一度立ち止まって考えることも必要かもしれません。

お出かけできない時は巣ごもりで読書に限ります。
ジャレド・ダイアモンドさんのベストセラー著書「銃・病原菌・鉄」でも読み返したいと思います。


学芸員A
posted by 十日町市博物館 at 17:24| Comment(0) | 日記

2020年02月18日

令和元年度(第57回)新潟県広報コンクール

みなさんこんにちは学芸員Aです。

「賞」というのはいろんなところにあるものです。

今日は庁内の極秘掲示板でこんな受賞の知らせが掲示されました。

令和元年度新潟県広報コンクールで、

「一枚写真」の最優秀賞である知事賞に、

十日町市の「市報とおかまち」8月10日号(表紙)が選ばれたそうです。おお。

身内なので、ここで「おめでとう」と書くのは変なのであれですが、

ともあれ、ありがたいことです。

市報とおかまち8-10号表紙.jpg


この「写真」にうつっているのは、キョロロ。の企画「ブナの森ようちえん」のどろんこ遊び。

なかに学芸員Kさんがみえます。

なんだか楽しそうですが、遊んでいるのではありません。お仕事です。

受賞は、いい仕事といい広報とが良い意味で結びついた結果だとおもいます。

意義あるお仕事がより一層広く知られるようなる。これは素晴らしいことです。

今日の嬉しい知らせでした。


学芸員A
posted by 十日町市博物館 at 09:58| Comment(0) | 日記